情強ぶって SSD に換装したよ

 Windows ユーザがたまに、
「SSD に換装したら爆速」
 とかネットで発言している。
「他愛のないものだな」と MacBook Air のなめらかなトラックパッドをなでまわす、おれ。
 SSD が爆速なことは、MacBook Air で体験ずみなんである。
 しかし、文中にちょっと物騒な言葉が混じってるじゃないの。
「換装」
 カンソウ……?
 Windows ユーザの、パーツとか入れ換えちゃう感じ、すごくかっこいいよね。


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 Mac でも、メモリを挿したり、iMac のガラスを外してディスプレイを拭いたり、ホコリを掃除するくらいのことはした。けど、Apple はてめぇの商品を分解する客を敵視するような雰囲気を持っている。
「うちは完璧なもの作ってる」という自負が強い。
「だから、間違ってるのはお前」と飛躍して、不満を抱く使用者に軽蔑の目を向けてくる感じなのである。Mac って凄く開けづらいしね。
 よその PC メーカーは、
「中を開けたら、保証きかなくなっちゃうんですよ〜」
「大丈夫や。わかっとる」
 みたいなさ、問わず語らずの信頼が醸成されているように、見えちゃうのだ。
 
 おれはたまたま、仕事にも趣味にも使ってない、不遇な ThinkPad E420 という安物ノートパソコンを持っている。確か 3 万円代で買ったのだ。エロゲでもやろうと思って。結局やんなかったけど。
 これ、SSD 換装ってのに、いいんじゃないか。
 と思って、さっそく Amazon で東芝の SSD と、ついでにメモリも 4 ギガのやつ注文してみた。それと 720 円くらいのハードディスクケースも。一番笑ったのがこのケースで、ポーチやドライバー(ネジ回しのほう)まで付属してくんのな。安いのに。
 ネットで調べればたくさんの人が簡単に換装をすませている。
 手順を写真入りで説明してくれているので、ありがたく参考にして進めた。

 メモリ増設と SSD 換装は本当に、あっさり出来るのな。
 ファミコンのカセット挿入みたいな乗りだった。
 ところが、Windows がインストールできない。USB メモリに回復メディア、みたいなやつを作成して準備してたのに、「必要なドライブ パーティションがありません」というようなメッセージが出て、そこから先へ進めない。
 結論として、おれの場合はぶちこんだ SSD のフォーマットが NTFS 形式じゃなかったことが原因だと思われる。USB の回復ドライブでもコマンドプロンプトで SSD にアクセスできるので、「コマンドプロンプト フォーマット ntfs」あたりでググればうまくいったはずだ。やってないからわからないけど。

 おれはそこへ思い至らず、そのころ逃避的に Linux とかインストールしてた。
「Ubuntu ってのも悪くないな」
 などとうそぶいてたんだけど、やっぱり、Windows で激速体験したかった(Ubuntu の起動・終了は異様に速かった)。
 見当違いなことをいろいろググっていると、Windows 10 のプレビュー版がダウンロードできることを知った。
 もう、これ入れちゃおう。
 ということで、ISO ファイルをダウンロードし、Mac の BootCamp でインストールメディアを作成した。その USB で起動した時、ようやく SSD のフォーマットが NTFS じゃないことを知ったのである(『選択したドライブは、NTSF ではありません』、みたいなメッセージが出た)。たぶん、FAT 形式だったのだろう。
「× 削除」というボタンがあったので、それでフォーマットした。
 長かったよ。おっさんの土曜日、完全に食われちまったよ。

 Windows 10 ってのはいいな。
 ズーミング・インターフェイスが次のトレンドか、と取り沙汰されていたころ、Windows 8 のスタート画面の表示形式はひとつの答えなんじゃないかと思ったけど、別にそんなことなかったね。あのスタート、糞だったよ、おれも少し使ってたけど。
 Windows 10 で、恥ずかしながらスタートボタンは帰ってまいりました。
 起動してまず驚いたのは、Windows 8.1 で使っていたエロ可愛い二次元の壁紙が勝手に設定されたこと。マイクロソフトのクラウド、OneDrive に、環境設定が保存されているらしい。おれはマウスのボタンを左右入れ替えてるんだけど、それも勝手に再現してくれた。outlook.com のメールアドレスも、メールを起ち上げると自動で設定されていた。
 Mac もちょっと前からこんな感じだし、chrome OS も同じだけど、Windows で同じことされると、いい意味でインパクトあるね。ただ、Windows 10 の新機能ってわけじゃなさそう。8 のころからあるんだろう。
 コントロールパネルを開くのに、だいぶ苦労した。灰色がかったオシャレな設定画面はすぐに見つかるんだけど、昔ながらのコンパネはどう開いたらいいのか、すぐにはわからなかった。Windows 8 では右下隅にポインタを持っていくと、コンパネへ通じる「設定」という歯車アイコンが出てきた。Windows 10 では右下隅にカーソルを持っていってもなにも起こらない。
 Windows ユーザには周知のことなのかもしれないけど、スタートボタンを右クリックすると、簡単にコントロールパネルへいける。スタートボタン右クリックは便利だ。昔のアップルメニューみたい。
 スタートボタンの横には、検索欄が設けられている。検索文字を入力すると、なぜかコンピュータ内の検索ではなく、bing 検索の結果が出てくる。コルタナっていう音声入力できる検索機能があるらしいんだけど、おれのパソコンじゃ使えなかった。ファイル名だけじゃなく、ファイルの中身も検索してくれるようだ。8 のころからそうだったのかもしれないが。
 検索欄の横に、ウィンドウを画面に並べて一覧できる、Mac でいうエクスポゼみたいなボタンがあった。ショートカット・キーを覚えれば便利に使えそう。
 インターネットエクスプローラーは去り、Edge というブラウザが登場した。読みこみは速い。初めて Chrome を使った時と同等か、それ以上に速いと感じた。
 だた、とある xml ファイルをダウンロードしようとして右クリックしたけど、「リンク先をダウンロード」みたいな項目がない。こういうあたり、マイクロソフトは簡素化と不親切を履き違えている。
 モダンUI は非常におれ好みでいうことない。Mac はウィンドウのところどころを半透明にする、みたいなことを最新 OS でやらかしてる。Mac の UI はどことなく重ったるいんだよな。Windows 10 の感じは、いい意味で薄っぺらい。

 が、しかしまぁ、そんな小姑みたいにマカーが駄目出してる場合じゃないのである。細かいところは、それこそどうにでもしていくであろう。
 Windows 10 の最大の特徴は動作が軽いってことだ。
 なんか異様に軽い。触ってて楽しい軽さだ。
 Windows 8.1 とは比べものにならない、Apple は危機感持ったほうがいいんじゃねぇかな。カンファレンスに集った連中が、全員リンゴマーク光らせてた、みたいな光景はこれで終わりかもしれない。
 と思ったけど、考えてみれば SSD に換装して、メモリ 8 G にしてんだよね。新規インストールだしな。
 でも、それだけじゃない気がするんだけどなぁ。
 いずれにせよ、相当いいよ、これ。

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