真田丸、なんかいつの間にか押しつまってきてるな

 関ヶ原の合戦の描写があっさりすぎて、ネットニュースになってたりしてたな。
 真田家から見れば、関ヶ原、なんて別に。ということはあるかもしれない。それでも秀忠の上田攻めはちょっと淡白だった気がする。
 でも、ちゃんと面白くできてて、おれは毎週楽しみにしてるよ。
 ひとつ気になってるのは、長澤まさみ演じるキリちゃんな。


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 今週、ちょっと歳くってたな。なにげに仕事もできるひとになってたみたいだけど、あの性格は意外に変わってない、っていうのもわかって良かった。いいかげん、あの娘だれか幸せにしてやれよ。もう佐助でいいよ。
 昌幸が死ぬ回の今週は、キリちゃんだけにとどまらず、時間経過の表現がさすがに巧みだった。あの天丼みたいな「これが最後じゃ。これを逃したらもう次はない」という繰り返し、ありがちっちゃありがちなんだけど、昌幸の性格が良く出てるから効果的だったと思う。これで二年後、その二年後、というように点景を打っていくと、テンポ良く見られるし、ドラマのなかの時間を進められる。
 あと草刈正雄さんが良かった。あの衰えちゃってどうしようもない、っていう感じ、身近のひとのなかに見ると感慨深いんだよな。ほんと、髪もあれくらい白くなっちゃってさ。
 そういういい所もあったけど、今回は区切りってことで、ほかにも思うことがいくつかあった。

 批判じゃなく、賛成するでもなく。
 分析ってほどのもんでもなく、たんに自分が受けた印象を書く。
 全体の構成の話でさ。
 主人公が雌伏の時、下積みに耐える時間はとうぜん、必要かと思う。雌伏の期間があればこそ、高く飛べる。下積みのあとに活躍するからこそ、解放感が表現できる。
 今回の約十年の蟄居はいわば雌伏の時、である。しかし、これをテンポ良く流したのは正解だろう。この間、真田家は当時の政治にかかわれなかったわけだし。

 それじゃなく、源次郎が秀吉につかえていた長い時間。
 これが長すぎて、退屈をさそう恐れがあったと思わざるを得ない。そのわりに楽しく見られたから大したものだ、と思うけど。
 大阪城だの伏見だのにおける源次郎は、優秀ではあるがさほど大きな手柄をあげるわけではない。昌幸も空転し、源三郎は活躍の場を見出せないかに見える。
 なんか地味に見えた。それが長く続いた。
 もちろん、秀吉につかえた時間の描写が必要であったことは間違いない。
 一年にわたる長丁場だし、ということもある。
 構成において、豊臣家のおんために死んだ石田三成や、大谷刑部との関係を深める部分はぜったいに必要だ。なにより秀吉との思い出は視聴者とも共有されるべきだ。のちの信繁の行動の理由の説明にもなるのだから。

 にしては、その内容がちょっと希薄だった気がするんだよな。
 役者さんの説得力はすごかったと思うよ。でも、源次郎と石田三成とのあいだには、ついに感情的一体感みたいなものが生まれなかったように見えちゃったし、嫁の父親である大谷刑部はたんなる相談役みたいだった。
 大人の世界の話にそういう感情的なイチャイチャが必要かって話はあるだろう。でも物語ってそれを描くものだって考えもあるわけだしさ。

 もうひとつ、信繁が成長したのかどうか、よくわかんない、っていうのもあると思う。たとえば信繁が実力を過信して、調子に乗り、大失敗する。なんて経験が描かれても良かった。行動をあらためて、次の機会では手柄を立てた。という流れになれば、見ているほうは成長と受けとるだろう。
 あるいは失敗なんかしなくても、分不相応な役に大抜擢されて、必死にがんばるうちに、自分でも気づいていなかった自分の才能に気づく、とかさ。なんでもいいんだよ。とにかく。
 大阪城の信繁は、なんかいつも、その場にぬるっといるという印象があった。いるだけ、みたいなさ。沼田城の帰属の裁判っぽいのとか、城の壁の落書きとか、盛り上がりそうなエピソードはいくつかあったけど、なんかぬるいんだよな。

 長かった下積みがやっと終わって、さぁ、これから上田城攻めで痛快な活躍があるんだろう、と思ってたら、それもあんまりなかった。史実だから、ってことなんだろうか。
 それとも、ここで安易に視聴者のもやもやを発散させないで、次の戦いまで興味を引かせるという作戦なんだろうか。
 それで気がついてみたら九度山だよ。
「あれ、いつの間に」
 って感じがしてしまう。
 ——思えば遠くへきたもんだ。
 というような感慨じゃなく、「あれ?」みたいなさ。

 ネガティブですまん。ってか、偉そうですまん。
 なに目線で語ってんだよ、って話ですわな。なんだかんだいって、これからだし。なんだかんだいって面白いし。これからすっげー盛り上がるかもしれない。期待して見つづけよう。

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