トランプのババ抜きwww

 いやー終ってみると、トランプさんが勝ったのは当然、と思えるから自分で自分が不思議だよ。
 トランプさんを否定するとき、「人種差別主義者だ」「レイシストだ」っていうやつ多かった気がするね。アメリカの話で。
 なんかこればっか、とぼんやり思ってたけど、考えてみたら、トランプ氏はここに敵を誘いこんでいたのかもしれないな。


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 隙を見せて敵を自分の有利なところへ誘いだす、というのは戦術の基本だと思われる。
 人種差別、男女差別というレッテル貼りは、かなり強力な武器なのだろう。
 アンチ・トランプの連中は、その武器でトランプを仕留められる、と簡単に片付けてしまった。簡単に片付く相手じゃなかったのに。
 アンチは、差別という枠のなかに殺到してしまった。
 差別だ、差別だ、と簡単にさわぐ連中はだいたいにおいて尊敬されない。
 差別の問題はもっとシリアスなものだから、深いところまで飲みこんで消化してからでないと、うまく話しあえないと思う。
「おれは差別する。おまえも差別する。おたがい弱くて下らない人間だ。それを確認したうえで、どう問題を解決しようか」
 的なところから始めないと始まらないであろう。それも実利を軸にしないと話はきっとまとまらない。それくらい、人は本然として差別する。
 簡単に差別を訴える連中は、
「わたしは差別しない心の綺麗な人、あなたは偏見に満ちた汚れた人」
 という導入からなにかを始めようとする。
 そんなの、日本でだって嫌がられる。悪くすると、自分の心の綺麗さを承認してほしくて差別、差別いってるようにさえ見える。
 差別する心をなくしていく、という理想はなんだかんだいっても大切だし、その理想が社会にもたらしたものは大きいと思う。けど、あんまり非現実的なことをいわれても困る、という話である。
 
 トランプさんは本当に人種差別主義者かもしれないが、公式に非難したのは「不法移民」だ。
 不法移民は不法である、これに対処する。
 どう対処するか。
 うーん、と考えてピコーンと思いつく。
「壁をつくる!」
 こんなの、ズルい。笑うもの。
 トランプは馬鹿だ、とみんなして殺到する。隙だらけだもの。
 結果、その壁に取り囲まれたのは敵のほうだった。
 無理もない、と思うのは、トランプさんは「壁をつくる」とか「おれは女を喜ばせるのがうまい」とか「ヒラリーは逮捕だ」とか、いろんなこという癖に、政策のことはほとんど話さなかった。いや、話したとしても、大幅減税とか TPP 離脱とか、好感を得られる話しかしなかった。
 ほかに論点を作らない、というか。
 あくまで、差別主義者という一点に敵を集めた。
 差別だ、差別だ、と騒ぐ尊敬できない連中があつまってぎゃーぎゃーやってくれる。
「なんかいうと差別、差別いいやがって。うるせーよ」
 と思うひとも多かったであろう。
 ポリティカル・コレクトネス——政治的正しさ、とかいう言葉って最初から「政治的正しさ(笑)」みたいなニュアンスを含んでんじゃないの?
 悪いやつが現代の奴隷制みたいに、不法移民の不法につけこんで、かれらを安い賃金で働かせる。金持ちは、安いからという理由でその悪いやつに施工を頼む。真面目な業者は工事を悪いやつに取られて馬鹿を見る、という状況があったとしたらだ。
「壁でもなんでもいいから、政府は不法移民、取り締ってくれよぉ」
 と、真面目な業者は泣く思いで熱望するだろう。そんなひとに「差別はやめよう」なんて真顔で訴えてもしょうがねーよな、とは思う。
 アメリカの大統領が、アメリカを第一に考えてなにが悪い。
 といわれれば、そりゃそうだ、となる。
「いや、例えば国際関係は複雑で……」
 などとごちゃごちゃいっても、
「自国民が飢えてるのに、なにが国際関係だよ」
 となる。
 このへん、内向きではあるが、トランプさんはリベラルっぽい。ああ見えてバランスがいいのかもしれない。(副大統領はキリスト教原理主義のひとなんだって)
 
 日本にとっては困ったことになりそうだな。
 きょうの読売で読んだんだけど、もう若いころからずっと「日本ズルい」っていってきたみたい。
「いいっすね、日本さんは。米軍利用して軍事費を安くあげてインフラやって、車作って輸出して」
「牛肉、オレンジに関税かけておいてのらりくらり。見習いたいっすよ」
 こんな感じの嫌ないい方している。
 日本のことを「だます奴」と認定してしまっている感じなのだ。おれはダマされねーぞ、と頑なになっていてもおかしくない。日本が懸命になにかいっても、相手は「こいつ、だまそうとしてるな」としか見てくれないかもだ。
 お互いにいろいろ話しあって決めたことだろ、福生のいい土地、使わせてやってんだろ、と反論したいところだが。
 じっさい日本は、アメリカとの片務的な同盟でかなり得してたと思う。貿易摩擦とかでも自国の農業を守りたくてだいぶ無理もしてきたんだろう。
 じゃあ、うちだって自国第一でやっからね、とアメリカがいうのは、わりとしょうがないかもしれない。
 TPP はあきらめるんだろうか。経済のほうはまた、一から考え直すしかないかも。
 安全保障はどうするんだろうか。これも最初からやり直すってもんか。
 ま、日本が誇る超優秀なひとたちに頑張ってもらうってもんだな。トランプの野郎がふざけたこと抜かしたら、もう安倍総理に乗りこんでもらってさ、「金ならある」って札束投げつけてもらおう。友情を金で買うノリで。

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